「精神科や心療内科に通院していますが、入院した事はないので病棟での入院生活がどんな感じなのか可能な範囲で教えてもらいたいです」と質問を頂きましたのでお答えしたいと思います。
病院によって病棟の造りや設備、また入院されている方も疾患によって入院する病棟が違うこともあるため一概にこうとは言えませんが筆者が勤めたことのある病院について書きます。
個人情報や守秘義務には抵触しないように書きたいと思います。
1日の流れ
1日の流れとしては6時30分起床の21時消灯ですね、食事は感染症などの発生がなければ大体は食堂兼ホールで3食、食べます。
服薬の時間も決まっており、決められた場所で配薬するところや、各部屋に回って配薬し飲んでいただきます。
検温に関しても毎日朝に行うところもあれば週に1回だけのところもあり施設によって違いがあります。
入浴に関しても週に2回のところや個室に浴室がある場合は入りたい時に入れるなどの違いはあります。
日中は作業療法やSST(生活技能訓練)やグループワークなどに取り組み、過ごしている方が多いですね、また病棟や入院形態により外出の制限が無いところでは日中は外出したり、また入院先の病院から仕事に行く方もいました。
後は精神療法などが週に何回かあったり、その他にレクリエーションなどがありますね。
たとえば季節ごとの行事では花見や夏祭りなどがありますね。
持ち込める荷物の制限
一般病院とは違うのは持ち込める荷物に制限がありますね、危険物になりそうな物や女性の場合化粧品の持ち込みは可能ですが、例えば化粧水などは容器が瓶で出来たものは不可、プラ素材のボトルなら可などの違いがあります。
後は衣類に関してはズボンの紐は全面的に禁止でゴムに替えてもらっていました。
紐を使って危険行動に出ることもあるため入院の時点で家族に返却していますね。
スマホやゲームなどの電子機器も持ち込めるところと持ち込めないところがありますね。
個人情報保護の観点からスマホは持ち込めず、電話に関しては公衆電話から電話をすることになっているところもあります。
入院されている人数
30〜最高でも60人のところが多かったですね、混合病棟だと男女比は7:3くらいで男性の方が多かったですね。
疾患別だと統合失調症の方が6割くらいで、後は鬱病、双極性障害、アルコール依存症、薬物依存症、強迫性障害、パニック障害、てんかんなどですね。
職員の数は大体1日15人くらいの看護師が勤務しており、それ他には介護士の方が何名か勤務してました。
なので何かあればその日の担当の看護師に言ってもらう感じで、その都度対応させて頂きます。
今回の内容で答えになっているといいのですが、また何かありましたらTwitterから質問して頂けると幸いです。
講読ありがとうございました。