人前で何かを話したり、行ったりしてして緊張したという経験は多かれ少なかれ誰にでもあると思います。
例えば学生時代に人前で発表したり、教科書を音読したり、音楽の授業では人前で歌を歌う。社会人になってからは人前でプレゼンしたり、接客業なら対人でコミュニケーションを取ることは誰しもが場面の違いはあれど経験してきていると思います。
では社会不安障害とはなんなのか
社会不安障害とは
次の項目の中に該当する項目はありますか?
- 人前で話をしたり、行ったりすることで恥ずかしい思いをするのではと恐怖する。
- 失敗や人からの評価を必要以上に気にする。
- 恥ずかしい思いをするのではという恐怖からやりたいことや他者との会話が出来なくなる。
- 知らない人の前では赤面したり、異常に汗をかく。
- また震えたり吐きそうになる
- 学校行事や人前で何かを行うのが苦手で避けてしまう。
誰にでも程度の差はあれど上記の項目の1つくらいは該当したことがあると思います。
これらに該当したからといって社会不安障害であるというわけではありません。
これらの項目に該当しても問題なく社会生活を行えている人もいます。不安になるからこそしっかり準備をすることも出来ますし、失敗しないためにはどうすればいいかを考える機会にもなります。
ではどういった人が社会不安障害にあてはまるかというと、上記のような症状が日常的に出現し生活に支障をきたす場合に社会不安障害が疑われます。
常に不安が付きまとい失敗しないための準備をしっかりしてても不安が拭えないなど、また頭では大丈夫と分かっていても不安や緊張状態が続くことがあります。
症状の経過
治療をしないで経過を観た場合、慢性的な経過を辿り自然に回復する確率は低いです。
社会不安障害のために人とのやりとりから避けてしまう行動を続けると自信の喪失に繋がります。その事でますます社会不安障害が悪化してしまう可能性があります。
逆に考えると適切な治療を行い人との関わりを続けていけば症状は悪化し続けることはないのではないのかと思います。
性格的なものだと決めつけず、日常生活に支障をきたしている場合は受診して早期治療を開始した方がその後の経過も良いように感じますね。
今回はここまでにして次回はこの続きを書いていきたいと思います。