正しい呼吸法を身につけることで自律神経を整えることが出来るといわれています。
パニック発作に襲われた際にも呼吸を意識的に行うことで、発作時に過呼吸にならないよう正しい呼吸法を覚えておくと良いでしょう。
呼吸には
- 胸式呼吸
- 腹式呼吸
- 胸腹式呼吸
があります。今回の呼吸法の記事では腹式呼吸のことを書いていきます。
パニック発作に襲われた時ほど呼吸は早くなりがちですが呼吸に意識を向けゆっくり吸ってゆっくり吐く、これを意識的に行いましょう。
腹式呼吸
腹式呼吸とは鼻で息を吸いながらお腹を膨らませ、口から息を吐きお腹をへこませます。
身体の部位でいうと肺の下に横隔膜というものがありますが横隔膜の周辺には自律神経が密集しているといわれています。
腹式呼吸を行うとその横隔膜が上下に運動します。腹式呼吸を行うことで横隔膜が上下し横隔膜周辺の自律神経が刺激されリラックスの効果がみられます。
人間には交感神経と副交感神経がありますがパニック発作時には交感神経が優位になります。反対にリラックスしている時や睡眠中などは副交感神経が優位になるのです。
腹式呼吸は副交感神経が優位になるのを助ける効果があるので、これを日常的に行い呼吸法を身につけましょう。
呼吸法
息を吸う際にはお腹が膨らむイメージで吸い、息を吐く際にはお腹がへこむイメージで息を吐きましょう。
またリラックスして行うのが効果的なのでイスに座って楽な姿勢をとり、立って行う際にも肩の力を抜き、足は肩幅ほどに開いた姿勢をとりましょう。
たとえば4秒息を吸い、8秒で息を吐く。
これくらい間隔で行い、息苦しく感じる場合は自分に合った間隔で呼吸を行い徐々に延ばしていきましょう。
正しい呼吸法を身につけることで自律神経の調整やまた脳内の神経伝達物質のセロトニンの分泌も促すといわれています。
おわりに
筆者も緊張している時や不安を感じた時など少しの時間でも身体の力を抜きこの呼吸法を行なっています。
効果に関しては個人差はありますがゆっくり呼吸を繰り返すことで気持ちが落ち着くように感じます。パニック発作が起こると症状に意識が向いてしまいますが呼吸に意識を向け吸って〜吐いて〜と心の中で唱えましょう。
パニック障害は薬だけで治すものではないと筆者は思います。今回や以前に書いた記事が悩みや不安を抱えている方に少しでも役に立ってもらえれば幸いです。
また運動や曝露療法等も複合的に取り入れて治療をしていきましょう。
今回はここまでにしたいと思います、ありがとうございました。